全て
リビング? キッチン? リフォームで人気の場所は?
国土交通省の調査(平成28年度住宅市場動向調査)によれば、平成28年度の1年間に行われた住宅リフォームの中で、最も多かったリフォーム部位は「トイレ」でした。
その前年(平27年度)は「キッチン(33.6%)」が1位、以下「トイレ(31.8%)」「浴室(29.8%)」「居間(25.4%)」と、年によって順位に若干の変動はあるものの、「キッチン」「トイレ」「居間」「浴室」はリフォームしたい箇所として、変わらぬ人気を保ち続けているようです。
ここでは、近年のリフォーム事情を見てみましょう。
リフォームを実施した部位(複数回答) 割合 (国土交通省「住宅市場動向調査」より)
<平成28年度> 1. トイレ 32.1% |
<平成27年度> 1. キッチン 33.6% |
<平成26年度> 1. キッチン 35.0% |
女性からの声で1番人気は「キッチン」
やはりと言うべきか水回りのリフォームが上位になっています。
中でもリフォーム箇所で人気の「キッチン」は、女性(主婦)からの希望で実施されたケースが多い様子です。毎日使う場所であり、コンロやグリルなど調理で汚れたり破損したりすることも多いため、気になる部分になっています。
また、要望の高さに呼応して、キッチンメーカーが続々と便利で高機能な新製品をリリースされることも、リフォーム需要を高めているようです。
使いやすさを求めてリフォームされる水回り
水回りと呼ばれる「キッチン」、「トイレ」、「浴室」は、住宅の中でもシビアに使い勝手が要求される部分です。
水を使用するため汚れやカビがつきやすく、清潔に保てることが重要になります。そのため住宅機器メーカーも、スペックとして「手入れのしやすさ」や「抗菌・防菌能力の高さ」を訴求した商品開発を行っています。
トイレに関しては、使いやすさに加えて「1回の水使用量の少なさ」もポイントとなるでしょう。水道料を抑えて省エネになるタイプへのリフォームが人気になっています。
建具の交換が多い居間のリフォーム
リフォーム箇所の第5位にランクインした「居間」は、内容を詳しく見ると間取りの変更を含む大掛かりなリフォームよりも、クロスや床の張替や窓・扉など建具の交換といった、部分的リフォームが中心になっています。
中でも窓に関しては、高断熱の省エネ型ウィンドウが登場したこともあって、冷暖房効率を高めてランニングコスト(電気代)を抑えよう と考えた人が多かったようです。
住宅内設備の改善・変更内容 割合
1. 台所・便所・浴室の設備を改善 88.9%
2. 窓・扉などの建具を取り換えた 25.2%
3. 収納スペースの改善・増加を行った 21.0%
4. 防犯・安全設備を設置 6.9%
5. 無回答 0.4%
(国土交通省「平成28年度住宅市場動向調査」より)
ダイニングキッチンの新潮流
かつてDK(ダイニングキッチン)は、日本の文化住宅の代名詞でした。その後、空間の広がりを求めてLDK(リビングダイニングキッチン)へと進化してきたダイニングですが、近年さらに進化した新型DKが人気のようです。
ソファに深く座るよりもダイニングチャアが楽で作業もしやすい、理想はアイランド型キッチンとそれに続くダイニングテーブルといった志向が見られます。北欧型インテリアの流行も新型DK人気にひと役買っているようです。
より良い快適な暮らしを求めて
リフォームの動機 (複数回答) 割合 (国土交通省「平成28年度住宅市場動向調査」より)
リフォームに踏み切った動機としては、「住宅がいたんだり汚れたりしていた」が45.1%と最も多く、次いで「家を長持ちさせるため」が31.4%になっており、住まいの老朽化がリフォームの大きな理由という点は今も昔も変わりません。
しかし、「家族や自分の老後に備えるため」(11.1%)や「不満はなかったが良い住宅にしたかった」という声も(9.3%)に上がっています。家族構成やライフステージの変化や、現在より良い快適な暮らしを求めたり、少し先を見据えてリフォームを実施する人が増えているのも事実のようです。
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